日米両政府は、麻生太郎副総理兼財務相とペンス米副大統領をトップとする日米経済対話で、分野別の作業部会を設置する。22日から米ワシントンで開いている経済対話の次官級会合で詳細を詰める。10月に開催予定の経済対話の第2回会合に向け、作業部会で実務レベルの協議を加速させる方針だ。

 作業部会は、貿易やエネルギー、知的財産権など個別の分野ごとに設置。両国の各省庁の実務者らで構成し、両国間の経済分野の課題や、協力できる案件を洗い出し、具体的な協議を行う場とする。貿易分野では複数の作業部会を設け、日本が8月に発動した米国産冷凍牛肉などに対する緊急輸入制限(セーフガード)などについても議論する見込みだ。

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 経済対話は今年2月の日米首脳会談で設置が決まった。日米の経済関係強化に向けて課題などを話し合う枠組みで4月に東京で開かれた初会合では、(1)貿易・投資に関する2国間の枠組み(2)財政・金融政策の連携(3)インフラ分野などでの協力--の3分野で議論を進めることで合意した。

 今月初旬にワシントンで予定していた麻生氏とペンス氏の非公式会合は北朝鮮情勢の緊迫化で中止となったが、両政府は10月中旬に米で第2回会合を開く方向で調整している。作業部会の設置は日本側の提案で、日本としては協議に積極的な姿勢をアピールしたい考えだ。【井出晋平、ワシントン清水憲司】

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JTBは2017年9月11日、民泊事業に参入すると発表した

JTBは2017年9月11日、民泊事業に参入すると発表した。年明けにも民泊が全国で本格解禁されることをにらみ、民泊仲介を手がける百戦錬磨(仙台市)と提携し、百戦錬磨の扱う民泊用物件をJTBの訪日客向けサイトで予約できるようにする。民泊を巡っては増え続ける訪日外国人の需要から成長が見込めるビジネスとして、旅行とは直接関係ない業種も含めて大手企業が名乗りをあげており、顧客争奪戦が激しくなる可能性も出てきた。

 JTBは百戦錬磨に既に数%出資しており、民泊のパートナー企業として共同で事業を展開する。まずは百戦錬磨傘下のサイト「ステイ・ジャパン」で扱う、現行法令下で合法とされる民泊物件をJTBグループの訪日客向けサイト「ジャパニカン・ドット・コム」で予約できるようにする。JTBは年明け以降、空き家を活用した民泊事業を百戦錬磨と進めることを計画している。

■2018年に本格解禁

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 住宅宿泊事業法(民泊新法)が6月に成立し、旅館業法で原則として禁じられてきたマンションや戸建て住宅のような民家に旅行者を宿泊させるビジネスが、2018年に本格解禁される。現在は「国家戦略特区」で特例として規制緩和されている大阪市や東京都大田区内や、旅館業法で「簡易宿所」の許可を得た施設が営業を認められている。こうした合法物件以外の「ヤミ民泊」が横行する中で制度設計が急がれていた。新法では都道府県に届ければ年間180泊を上限に民泊を営める。営業にあたっては宿泊者名簿の作成や衛生管理などが義務付けられる。また、空き家など家主不在の物件も、国土交通省に登録した専門業者に管理業務を委託すれば営業できる。

 制度が整う中で、国内外の企業が成長市場に目を向けている。2016年の訪日外国人は約2400万人と過去最高を更新。政府は東京五輪パラリンピックが開かれる2020年に4000万人を目指すとの目標を掲げているが、近年の勢いからすれば実現不可能とは言い切れない。こうした中、外国人は特に欧米を中心に設備の古い「旅館」を敬遠する傾向があり、宿泊施設が不足するのは明らかだ。そこで民泊の需要が高まると見られているというわけだ。

 既に楽天は6月、不動産情報サイト「ライフルホームズ」を運営する「ライフル」(東京都千代田区)と共同で民泊仲介業務を始めると発表した。ライフルホームズにかかわる2万超の不動産仲介業者を通じて空き家など民泊に使える物件を探し出し、民泊仲介業務を行う。訪日外国人の民泊利用につなげるため、世界最大級の旅行予約サイトを運営する米エクスペディアとも提携した。

 不動産業界も関心が高く、マンション分譲などの大京は民泊事業に参入する方針。ひとまず「特区」の東京都大田区内で試験的に民泊施設を運営する予定で準備を進めている。

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毎年恒例のノーベル賞の受賞者発表が迫ってきた。

オプジーボ」「重力波」「人工細胞膜」「ネオジム磁石」、それから…

 毎年恒例のノーベル賞の受賞者発表が迫ってきた。自然科学3賞は、10月2日に生理学医学賞、3日に物理学賞、4日に化学賞がそれぞれ発表される。2016年には、東京工業大学大隅良典栄誉教授が生理学医学賞を受賞しており、4年連続で日本人受賞者が誕生するか期待が高まる。有力候補者とその研究業績を紹介する。

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生理学医学賞では、体内の異物に抵抗する免疫ブレーキ役のたんぱく質「PD―1」を発見した京都大学の本庶佑(たすく)特別教授が有力候補。PD―1の働きを抑えれば、免疫細胞によるがん細胞への攻撃が再活性化することを発見し、これを応用した小野薬品工業抗がん剤オプジーボ」の開発につながった。

 がん細胞周辺の血管の隙間から高分子化合物が通過し、がん組織へ蓄積する効果(EPR効果)を発見した崇城大学DDS研究所の前田浩特任教授と、国立がん研究センターの松村保広分野長も有力候補だ。がん組織を狙って攻撃できるため副作用が少ないとされる、薬物送達システム(DDS)の開発につながった。

 コレステロールを下げる薬の開発につながった物質「スタチン」を発見した東京農工大学の遠藤章特別栄誉教授も有力だ。

 海外勢では、現在最も勢いのある研究の一つ、全遺伝子情報(ゲノム)を自在に変えられるゲノム編集技術の一種「クリスパー・キャス9」が注目だ。

 物理学賞は日本勢ではないが、時間と空間の歪みが波のように伝わる現象「重力波」の観測が受賞の最有力候補。15年9月に米国の研究グループが重力波望遠鏡「LIGO」(ライゴ)で重力波を初検出、「重力波天文学」という新しい分野を切り開いた。重力波は「アインシュタインの最後の宿題」と言われており、いずれノーベル賞を受賞するのは確実とされている。

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日本人では、東京工業大学の細野秀雄教授が有力候補。鉄の超電導現象を発見し、世界に衝撃を与えた。他にも酸化物半導体IGZO」や電気を通すセメントの開発などの業績を挙げている。

 また東京大学の十倉好紀教授は、電気と磁気の性質を備えメモリーバイスへの応用が期待される「マルチフェロイック物質」を発見。東大は3月にノーベル賞級の業績を持つ教授として「卓越教授」を授与し、受賞に期待をかけている。

 磁石の性質を持つ半導体「磁性半導体」の第一人者、東北大学の大野英男教授にも注目が集まる。現在、高性能で低消費電力の集積回路の実現を目指している。

 化学賞は有機化学や生体分子科学、物質材料など、幅広い分野から選ばれる。16年に有機化学分野の「分子機械」が選ばれたため、17年は生化学や材料などの研究者が有力だ。

 九州大学の國武豊喜特別主幹教授は人工的な細胞膜を作成、人工細胞や膜たんぱく質などの研究が進展した。細胞では脂質分子が二重膜を作り、外界と内部を隔てる。この膜は極めて破れやすく、人工的に再現するのは不可能と思われていた。

 NDFEB(京都市左京区)の佐川眞人社長が82年に開発したネオジム磁石は30年以上、最強の座に君臨している。ネオジム磁石でモーターの力が増し産業用ロボットは油圧から電動に切り替わった。ハードディスク駆動装置(HDD)の読み出し装置や車載モーターにも応用される。

 次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を発明した桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授、光触媒を発明した東京理科大学藤嶋昭学長、リチウムイオン電池の発明者の一人、旭化成の吉野彰顧問も有力だ。

子育てを終え、2人きりとなった夫婦のあり方の一つが「

子育てを終え、2人きりとなった夫婦のあり方の一つが「卒婚」だ。月に1週間程度、妻と離れて故郷の長野県山ノ内町で暮らし「卒婚」を実践している、ものまね芸人の清水アキラさんに定年後の楽しみ方を聞いた。【週刊エコノミスト編集部】

 ◇妻も解放して自由な時間がないといけない

 --2013年11月に、妻と離れて暮らす「卒婚」を宣言しました。

http://キュイン.com/matome/1720
http://xnode.be/881

 ◆清水アキラさん 宣言したら「別居、離婚」と騒がれて、面倒になっちゃった(笑い)。大げさなことではなくて、子供が社会人になって手が掛からなくなった。俺は絵を描いたり釣りをしたり、女房も自分の楽しみ方で過ごす。「こういう形いいよ」と伝えたかっただけなんだよな。

 --きっかけは。

 ◆09年末から1年間、神奈川県箱根町のホテルでショーをすることになった。女房に「一緒に来て」と頼んだら、一度は断られた。でも、「身の回りの世話や、スタッフの食事も必要でしょう」とついて来てくれ、一生懸命やってくれた。そのときに、女房も解放して自由な時間がなければいけないねと思ったのがきっかけだな。

 --どんな暮らしを。

http://stone-roses.org/matome/6250
http://c.code.am/detail/445

 ◆長野にいるときは本当に自由。9月は半月くらいしか東京にいない。ゴルフ合宿に行くからね。1人のときは洗濯もせず、ゴミもためて、車で東京に持って帰ってくることもある。結局、女房に頼ってしまって、「卒業できてないじゃん」という話だけどね(笑い)。

 でも女房も俺がいないと、夜ごはんもお茶漬けでいいって、すごく楽みたい。それでも夫婦仲はまったく問題ない。だから自由なことができる。離れてみると、女房のよさがわかりますよ。毎日、「何してるの」と電話するからね。

 だから家にいるときは、毎日ほっぺたにチューする。女房は嫌がっているけど、照れ隠しだね。